去る平成 29年度第3回目勉強会を 2017 年11月19日(日) 札幌市立大学にて16名の参加者(内:男性2名女性14名)を迎えて開催しました。参加者の活動や職種は、看護、鍼灸マッサージ、臨床検査、薬剤師、保健師、シュノーミング、ヨーガ療法などでした。そのうち8名は初参加で、10月の日本統合医療学会北海道支部会でこの会のことを知ったり、これまでの参加者から話を聞き参加されたそうです。
本勉強会では、共通理解と共通言語によって進んでいける統合医療についての認知を広げ、多職種間の相互理解を深めるため、今年度はディープアクティブ・ラーニングによる体験型の学習を行ってきました。今回は「真の健康とは何か?」をテーマに、自分の普段の言動の基盤となっている無意識の健康観を再考する個人ワークに続き、統合医療の健康観と自分の健康観との共通性を再考し、本質的な気づきを日常での実践に繋げていくグループワークを多職種協同で行いました。さらに各グループの意見を全体でシェアし、ディスカッションしました。
保健師の原智子さんからは、「この度、初めて参加させていただきました。私は統合医療についてはまだあまり知識がありませんが、興味があり、それについて知りたいと言う思いで参加しました。今回は様々な職種の方が参加しており、その方々と話ができ、新鮮さ、新たな発見がありました。このようにたくさんの職種が集い、幅広い視点で話し合いができる場は貴重であると感じました。初めての参加でしたが、目的が同じためかすぐに打ち解けて話すことができました。何より暖かい雰囲気の場で気持ちが和みました!統合医療についてこれからもたくさんの方々と意見を交わしながら、知識を深めていきたいです。今回はありがとうございました。」とご感想をいただきました。
参加者アンケートの結果です。
(回収11名/17名)
- 統合医療についての考えが
とても深まった(4) 深まった(5) 変わらない(0) まだよくわからない(1) 広まった(1)
- 他の職種の方や違った地域や立場の方との交流や理解に
とても役立った(9) 少し役だった(2) 役に立たなかった(0)
- このプログラムに参加してみて
とてもよかった(6) 良かった(5) どちらでもない(0) 良くなかった(0)
- 今後、機会があればこのような体験型学習に
参加したいと思う(10) 今は思わない(1) 参加したくない(0)
- 今後、ご自分の地域などでも
やってみたいと思う(9) 今は思わない(2) やりたくない(0) 実践中(0)
- ワールドカフェに参加されたことは
ある(5) ない(6)
- ワールドカフェに参加された方に質問
~ワールドカフェ形式とDAL形式の学習法で感じた違いについて
・仮設を立てることで深く知れた
・ワールドカフェ形式はお互い参加者との交流が出来た
・DAL形式はワークシート等新しい学びを感じた。もっと練習したい。もっと時間があればと思った
・ワールドカフェは色々な情報を知れる。DALは情報を深められる - その他
・他種他者がもっと集まり意見を聞きたい
・統合医療は言葉を知っているというところなので、知識を深めたいと思った
・今後の医療にスピリチュアル的考え方を取り入れると良いと思う
・ケーススタデイ+それぞれの療法の特徴の勉強会や体験会みたいのはどうでしょう
・統合医療の目指す方向性の6にある内容を考えてみた時、福祉関係のことも含まれていくのではと思いました
・何度か貴会においてDALを体験しておりますが、個人ワークのシュアの無い「4.全体のシュア」は内容をシュアすることが難しいと感じます。会の高まりと方向性を見極める為でしたら、会の運営者内で「全体のシェア」の時間を取っても良いのかと感じるところです・・・
・異業種の方と話をして、色々な考え方や思いがあることに気付いた。
・自分にできることをまた考えていきたいと思った
・実現していくにはどうしたらよいのかと思う
・貴重な時間をありがとうございます
アンケートの結果は、以上です。
参加された皆さんの声から、これまでの勉強会のディープアクティブラーニングや支部会でのワールドカフェなどの取り組みにより、少しずつ統合医療の認知や連携の広がりを実感し、更に洗練された学習の場を皆さんと創っていく必要性を感じます。
次回は3月4日(日)に総会と、ハマナス・音楽&看護療法研究会(HOKT123)との合同開催の講演会を行います。内容詳細につきましては改めてインフォメーションいたします。
統合医療に関心ある皆様、どうぞお誘い合わせてご参加ください。お待ちしています。
文責:北海道統合医療研究会副会長 吉武ゆり