当会について

「日本統合医療学会 北海道東北ブロック会」ホームページオープンのご挨拶

日本統合医療学会 北海道東北ブロック会会長 猪股千代子

日本統合医療学会(IMJ)は初代理事長の渥美和彦先生(ホップ)から、2012年、2代目の仁田新一理事長(ステップ)のもと、統合医療を国民に理解され受容され易い医療を展開することに重点をおき、そのストラテジーの1つとしてIMJ各県支部の増設とその活動の活性化を図り、2019年現時点では22支部が出来上がり、各支部の個性を活かした活動が展開され始めています。2019年現在は3代目の伊藤壽記先生(ジャンプ)が理事長に就任されました。

IMJ支部活動としての北海道の取り組みは、「IMJ北海道支部会総会 2000年1月」と記されており、先駆的に学術的な取り組みを行ってきたという意義があります。統合医療学術活動推進のための地道な取り組みは、2017年の支部会員・役員の世代交代を経て、現在もたゆまぬ努力で前進しています。会員の皆様の統合医療に対する信頼と責任に尊敬の念を抱きます。一方、支部活動の展開の成果が認められ、2004年に日本統合医療学会が札幌北楡病院理事長の川村明夫先生によって主催、その後2018年に第22回日本統合医療学会学術大会が札幌市立大学看護学部の猪股千代子教授によって主催され成功裏に終了しました。

このように、全国大会を開催することによって、支部会員のネットワークが増強・増幅され、現在、北海道支部は「地域に根ざした新しいチーム統合医療を推進することを視野にいれた準備をしている」ところです。

さて、日本統合医療学会を牽引する立場を拝命し、全国の支部活動を俯瞰しますと、支部の組織活動は、構成員や役員などの人的資源やモチベーションのバラツキがあり、統合医療の発展と普及に期待している個々の支部会員が、必ずしも満足するような活動に至っていない状況が散見されます。

また、2007年から北海道支部役員として支部活動に関与させて頂き有意義な経験をさせて頂きました。しかし、支部の取り組みが、統合医療全体としてどのような特徴があり意義があるのか、支部の強みは何か、課題は何か、他の支部の情報が取り難く、自支部の支部活動の分析に基づくストラテジーが導き出せなく、役員としての役割を果たしているのか苦悩し葛藤しました。IMJ理事・大会長・支部役員を経験し、他県支部の役員も、同様の悩みを抱えているのではないかということに気づき、日本全体の支部活動を支援する必要性を感じました。

以上のような背景と動機により、このたび、日本統合医療学会の北海道・東北の支部活動を支援し活性化させる目的で、2019年3月30日(土)に、仙台市で「日本統合医療学会北海道東北ブロック会」の設立総会を開催いたしました。本会が設立されたことによって、各支部会員の学びの共有、支部大会企画への支援、活動の場の出会いと人材の紹介、支部運営に関する課題・悩みの共有の場等としてのプラットホームの役割を果たせると考えます。

本ホームページは、本会の会員による統合医療に関連する研究会・学習会の情報発信・情報提供の場としての役割も果たしていきたいと思います。

本ブロック会が、未来の医療のあり方を、全国や世界に発信する場となりますように、皆様のご参加により、大きく育て上げて頂きますことを心よりお願い申し上げます。